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町屋再生 五條市 (その1)

[2006年06月10日]  [町屋再生 五條市]

現場日誌

建設は江戸末期と言われる奈良県五條市の旧紀州街道に面して建てられた町屋です。 今は美容室に改造されていますが現役の建物です。

0001ドキュメント1

お伺いしますと瓦はズレてしまい、漆喰の壁は剥がれ落ちかけていました、 直行する道路は通学路にあたり屋根にネットを掛けてありました。現場調査してみると外観以上に傷みが見つかりました。

床脇の柱は1800で45ミリも傾いている、 一部倉庫に使っているためおそらくは柱が痛んだのだろうが鉄の丸パイプで重さを受け壁がとりはずされている。

DSCN0413

店舗改装時には大規模な改造がおこなわれた形跡があり、時代に取り残されないよう、 中庭があったと思われる場所に台所が増設され通風も遮断されている。

北側の屋根には雨漏り対策に鉄板屋根が乗せられて、表の表情に比べ内部の痛みが進んでいる、 話を聞けば二度の水害にも遭っているらしい。

私はためらい無く建て替えを勧めました。

建て替えと同じぐらいの費用で復元工事が出来るなら復元したい

そんな施主の強い思いに心が動かされました。
おそらくは建て替える方が安く出来るでしょう、それに中途半端な改造や補強工事では解決にはならない、 150年生てきた建物あと同じだけの命吹き込んでやろうそんな思いが湧いてきました。

天井を破って屋根裏に入り棟梁と話すうちに確かな確信が生まれてきました、修理の箇所はあるし、一部虫害で痛んだ梁もあるし、 文化財のような材料でもない、でも投光機に浮かび上がる、しっかりとした屋根組み、かずら編みの竹野地、 煙で何年も燻された梁や束には風格さえありました。半割り垂木の垂木彫りの職人さんの仕事、 おそらくは当時古木を使い回されたと思う箇所もあり工夫のあとも親しみ深い思いがしてきました。

兎に角、足元の補強を完璧にしたい、そこには費用は懸けたい、屋根外壁の重さを外したい、 それには手壊しで工事を進めなければならない、どこで工事費用を節約できるか・・・

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投稿者 【池房】 : 16:19 | コメント (0) | トラックバック (0)       カテゴリー名 : 【町屋再生 五條市】

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